腸内細菌と脂肪燃焼　　（腸内環境を整えれば痩せれる！　研究論文を基に解説）

こんにちは！

パーソナルトレーナーの羽田野です！

今回はダイエットと腸内環境の関係について記事をまとめています。

ダイエット中の方で

などに該当する方はぜひ見て欲しいです！

それでは、

ダイエットの成功確率を上げるために腸内細菌について見ていきましょう！

この記事の作者

人間の腸内には約10兆個も腸内細菌が存在しています。

腸内微生物は、細菌に加えて、真核生物、ウイルスも含めて、総称して【腸内フローラ】と呼ばれています。

この腸内微生物は、研究で

◯免疫力

◯エネルギー代謝

◯脂肪蓄積予防

との関連が報告されています。

腸内細菌は様々な恩恵を人間に与えてくれますが、

今回は中でも脂肪燃焼についての研究をご紹介いたします。

腸内細菌の代謝産物

腸内細菌はアミノ酸、脂質、ビタミンなどの栄養素を生成します。

その生成された栄養素が人間の脂質代謝の助けになります。

短鎖脂肪酸

一つ目の腸内細菌が産生してくれる成分は

【短鎖脂肪酸】

腸内細菌叢由来の脂質といわれる【短鎖脂肪酸】があります。

食物繊維を腸内細菌が分解•発酵した際に発生する成分として知られております。

この短鎖脂肪酸がダイエットに良い効果を出してくれます。

①この短鎖脂肪酸は食欲低下作用が報告されています。（食欲抑制ホルモンの分泌促進）

短鎖脂肪酸はレプチン という、満腹感を促進するホルモンを生成を促して、脂肪燃焼と食欲減少の効果を生み出します。

②短鎖脂肪酸は、食事量減少させてくれます。

短鎖脂肪酸は「消化液の抑制、腸の動きをゆっくりにする」

ペプチドYYという物質産生を促す物質とされております。

このペプチドYYのおかげで、消化吸収がゆっくりになり、満腹感が得られやすくなります。

結果的に食事量の減少に役立つと報告されています。

共役リノール酸・共役リノレン酸

2つ目の腸内細菌が産生してくれる

脂肪燃焼成分は【共役リノール酸、共役リノレン酸】です。

共役リノール酸は下記のような働きがあります。

①脂肪分解促進

体内には脂肪の分解を促進するホルモンが存在します。（ホルモン感受性リパーゼ）

脂肪分解ホルモンが、体脂肪に働き、エネルギーへの変換を促します。

共役リノール酸がこの脂肪分解ホルモンを活性化し、体脂肪減少に役立ちます。

②脂肪をつきづらくする

共役リノール酸は、脂肪を合成するホルモンの抑制作用もあります（リポたんぱく質リパーゼの抑制）

このような共役リノール酸の働きにより、脂肪がつきづらく、体脂肪を燃やしやすい体の状態になります。

まとめと実践

ダイエット指導の際に、腸内環境を整えて、腸内細菌を増やすように食事をすると、痩せることが研究でわかりますね。

実際のダイエット指導の場でも、

「野菜を食べてください！　発酵食品を食べてください」とお伝えしております。

腸内環境が良ければ、順調に体重が落ちていくので、徹底して指導させて頂いております。

しかし、野菜を食べれないや、発酵食品を食べるのが面倒なので、サプリメントで代用も可能です。

もし野菜や発酵食品を食べるのが面倒な場合はぜひご活用ください！

参考論文

Ejtahed HS, Angoorani P, Soroush AR, Hasani-Ranjbar S, Siadat SD, Larijani B. Gut microbiota-derived metabolites in obesity: a systematic review. Biosci Microbiota Food Health. 2020;39(3):65-76. doi: 10.12938/bmfh.2019-026. Epub 2020 Feb 13. PMID: 32775123; PMCID: PMC7392910.

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